みんな農園~第30弾 3年目のお別れ夏野菜~

岩手県大槌事務所では、2019年に発生した台風19号で被害を受けた山田町船越地区で住民さんと共にコミュニティ農園を開園しています。

 

前回のブログでお伝えした農園の野菜たちは、お盆期間中もお天気に恵まれた日が少なく今年はダメかなと諦めかけていたスタッフ。しかし、お盆前より明らかに大きくなっているスイカとメロンが私たちの到着を待っていました。はやる気持ちを抑えることができず急いで車から降りると、メロンの芳醇な香りが風にのって鼻の中を刺激してきます。

一番心配していたスイカちゃんも小ぶりではあるものの十分に熟れてしまい、ちょうどパッカリ割れてしまったスイカを発見。いつも農園に来るお父ちゃんお母ちゃんに試食してもらったところ、次の日「色はイマイチだったけど、すんごく甘くて、うんまがったぁよぉ」と、わざわざ電話をかけてきてくれました。

そして「みんなが首を長くして朝市待ってっから、やぁやぁ~と(早く)やっちゃって!」と連絡いただいたので、早急に朝市日程を決定!以前より大きくなった看板に、デカデカと朝市開催の告知を貼り出しました!

もちろん、サロンの際にもみなさんにお知らせ。すると「オラも行ぎってぇなぁ」といつもサロンに参加してくれている別地区にお住いのお母さんがポツリ…。「じゃあ買い物支援しよう!」と答えると、「以前から農園に行ってみたかったのよ~」と大喜び。いつもよりハイペースに冗談を飛ばしながらとても楽しみにされていました。

迎えた朝市当日は、前日まで心配だった天気も嘘のように快晴。「肝心な日に晴れるなんて、日ごろの行いが良いな」というお言葉に、「やっぱりなっ(笑)当然!」と鼻を高くしながら準備をしていると、聞きなれた声がだんだん農園に近づいてきます。

うどんこ病にかかることなく、こんなにたくさんの実をつけました

他にも色とりどりに実った最後の夏野菜が並びます

 

そう、いつも農園に遊びに来てくれるみなさんが登場し、手慣れたものでどんどん準備を始め、作業がはかどります。開店までの間待っているみなさんにメロンの試食。しかし、あまりのおいしさに開店前にも関わらずスイカやメロンの周りに集まってきてしまい「オラこれ!」「オラはコレとアレ!」と、メロンやスイカを自分のところに寄せてしまう方々が続出。

慌てふためいたスタッフが回収すると、なんとか確保したいみなさんとのやりとり合戦に、どっと汗が噴き出します。そんな攻防戦を繰り広げながらの夏の朝市は、今回も1時間しないうちに完売。いつもは「売れたね~」の一言で閉店になりますが、この日は「疲れたね~」の一言で閉店になりました。

次回は秋野菜の収穫を終えると、泣いても笑っても最後になります。

3年間の集大成をにぎやかに、けどやっぱり田の浜らしく、てんやわんやで締めくくりたいなと思っている村上は、次の日から腹が立つほどに暑い日になり、「夏は寒かったくせにーー!」と叫びつつ、秋野菜収穫に向けて農園の整備に追われています。

 

(村上)

 

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