葛尾村の試みに期待しながら

一般社団法人葛力創造舎(以下、葛力創造舎と表記)のある葛尾村は、原子力発電所の事故により全村民避難の時を経て、帰還困難区域の解除がされています。

 

葛力創造舎では、帰村した村民と共に新しく村に関わる人たちが村に愛着を感じ、一緒に生きていくには、どうあるべきかを考え、お祭りの復活など様々な試みを行います。

 

今回は、葛尾村に住む二人のアーティストが、村に住む人々との対話を通して、今の村の生きた姿をアートによって表現した『Katsurao ARE活動報告』にお邪魔しました。

                   

その報告の内容は、村人の表情を5分間撮影しその表情の変化視線をひたすら映し出すもの、村人の人生についての語りをアニメーションと共に映し出すものでした。数分の時間の流れが、瞬間ではとらえられない素顔が、思いが表れており、吸い込まれるよう。

※動画はこちらから閲覧可能です。

 

村人にとって、今まで出会ったことのない表現者との出会いは、衝撃的であったと思います。お互いの出会いが、すっかり人口の減ってしまったこの村を活気をもたらし、震災によって失われた人とのつながりを再び、創り出すことができるように祈らずにはいられませんでした。

震災で途切れてしまった村の伝統を再生すると同時に新しい風を吹き込みながら、どんな葛尾村が創られていくのか楽しみです。

                                             【豊田】

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