みんな農園~第34弾 つなげ!想いのリレーション~

岩手県大槌事務所では、2019年に発生した台風19号で被害を受けた山田町船越地区で住民さんと共にコミュニティ農園やサロンを行っています。

 

冬の厳しい寒さに身体も縮まり、すっかり猫背になっている大槌事務所3姉妹は縮こまった身体を伸ばすべく張り切って毎朝ラジオ体操していますが、結局また猫背に逆戻り。意味ないじゃん?!

さて、12月になり一気に寒くなった田の浜ですが、より一層楽しんでもらうためにボリュームたっぷりの内容になっているサロンの様子を一気にお伝えします。

12月初めのサロンでは2023年の干支であるうさぎを靴下で作りました。同じサイズの靴下でも生地によって大きさも出来上がりも違ってきてしまうため型紙は使わず。そのため、お顔の部分の下絵やお尻部分の下絵は出来上がりを想像しながらそれぞれに描くため、少々難しそうな様子。それでも「裁縫用の消えるペンで描いてるから大丈夫だぁ!」とポジティブ。中綿の代わりとして使用したのは、みなさんが今まで使用した端切れを細かく裁断し詰めました。「完成したら孫にけっぺぇな(あげる)」と話されるみなさん。

不器用で裁縫が大の苦手な村上のうさぎちゃんとは違い、一針一針ていねいに愛情込めて作ったうさぎちゃんに「お家に帰ったら服でも着せてやっぺぇな」と話されていました。

 

どの子がお好き?

タオルハンカチで作る小さなうさちゃんも人気♪

 足し算かけ算が大得意なみんな

ひき算も覚えよう!

 

翌週は2週にわたり羽子板で作るリバーシブルな「クリスマス&正月飾り」を作りました。羽子板と言うことでみなさん本物の羽子板だと期待していたようですが、残念(笑)

段ボールを何層にも重ねた羽子板を使用。最初はみなさん、「ん…?段ボール…?」という反応でしたが、段ボールのため厚みもあるうえ、きれいな柄の紙やリボンテープを張っていき、だんだんと形が出来上がってくると「これ、見ただけじゃ段ボールなんて思わねぇな!」と感動した様子でした。が、その後お花の飾り付けになると、いつものごとく足し算をしちゃうみなさん。呪文のように耳元で「引き算大事…引き算大事…」と言ってまわる村上。これもいつもの光景です。

 

そして今回のブログのメインディッシュは22年最後となった22日!

お盆の次に忙しいお正月の準備で頭がいっぱいの田舎のお母ちゃん達。みんなで「手作りかまぼこ」と「my七味唐辛子づくり」に挑戦しました。

母ちゃんたちの手にかかれば、息ピッタリであっと言う間!そして今日も賑やかな声が聞こえます

 

今年は特にも不漁が続き白身魚が手に入るか心配でしたが、開催の前日に宮古市重茂の漁師さんから「タラが釣れたぞー!」との連絡がありホッと一安心。

漁師さんから連絡があった直後には、4年前に大槌事務所で取り組んでいた夕食会(ひょっこりーぜダイニング)に、当時高校生の調理ボランティアとして参加してくれた男の子へバトンが渡され、内臓などを取り除く下処理をしてくれることに。

大槌事務所が出逢った漁師さんから、調理ボランティアさんへとバトンが手渡され、そしてアンカーのお母さんたちへとバトンが手渡され、その想いを受け取ります。

骨をすべて取り除き細かく捌き、いざ調理!レシピを見ながら進めていたつもりでしたが、いつの間にかみなさんのペースに(笑)塩加減から大事な練りの作業まで、みなさんの知恵で作りあげます。

紅白の色彩が鮮やかでお肌ピッチピチ!

まるで、みんなみたいだね!

色とりどりで、甘くも辛くも爽やかでもある

まるで、みんなみたいだね!

 

かまぼこを蒸している間に、世界にひとつだけのmy七味唐辛子づくりに挑戦します。

薬味の説明をし「配分は自由に作ってください!」と伝えましたが、みなさん初めてのこともあり「市販されてる分量通りでいいがや」と珍しく消極的。

それでも「例えばお蕎麦によく七味を使う方は香りを出すために陳皮(ドライ柑橘の皮)を多めに入れてみたり~」と説明すると「あっ‼息子がなんにでも七味入れで辛ぐして食ってっけから南蛮いっぺぇ入れでやる」と、どう見ても南蛮しか入ってないのではないかと思うような真っ赤な七味を作る方や、辛いのが苦手な方は青のりやゴマを多めに使った優しい辛さのmy七味など個性豊かに完成!

最初は消極的だったみなさんも最後には夢中になり、「どらっ!あんたのはどんな味わいや?」と、互いに試食。お互いの辛さに悶絶していました。

見よ!この、新鮮なタラで作ったジューシーで弾力豊かな「かまぼこ」のお姿!

 

ちょうどmy七味が完成した頃に、かまぼこも蒸しあがります。

実は、かまぼこの試作を何回も行いましたが、一度も成功した試しがなく、当日も朝から不安Maxだったことを伝えていた村上。

蒸しあがったかまぼこを触った瞬間「‼‼」

興奮しながら現れた村上に「何ができだ!?(何事だ)」と驚いたみなさんの表情は今でも忘れなれない(大笑)

冷めないうちにみんなで試食し、”ぶりっぶり”の弾力と、濃厚なタラの風味に結局みんなで大興奮♪

いつも控えめなお母さんに「良い年超しを迎えれそうね」と声をかけられ「明日から正月休みだったらいいのに…」と思った村上でした。

 

(むらかみ)

舞い上がれ 社会を変える みんなの力 休眠預金を活用した事業です 休眠預金活用については、こちらをクリック!

更新情報を受ける

Pocket