みんなで研修・視察!~オバケかぼちゃ級の大収穫!巻~

大槌事務所では、山田町船越地区で住民さんと共にコミュニティ農園「みんな農園」を運営しています。

畑では、野菜やメロンの栽培、旬の野菜を収穫し朝市を開催していますが、毎回大盛況で美味しいと評判ですぐに完売になります。収穫の時期を終える冬の間から布草履づくりへの挑戦が始まり、今では週1回集まるサロン活動へとなっていきました。サロン活動では、「初めての出逢い」を大切にさまざまな手仕事に挑戦しています。

研究熱心なみなさんから、「他の地域での野菜の売れ行き状況や、手作り小物の販売状況を見たい」という声があり、山田町の福祉バスで今後の手仕事による小遣い稼ぎのためにも視察研修へ行くことにしました。視察先は、みなさんと話し合い、陸前高田方面への産直や道の駅などを巡ることにしました。

 

当日は、あいにくの雨でしたが、みなさん体調も万全に元気に出発!

バス車内は、みなさんの探求心と熱気ムンムンでガラスがくもり、換気調整に運転手さんも大忙しです。最初の行先は、陸前高田市の産直です。到着すると一番に出迎えてくれたのは、たくさんの巨大かぼちゃ!腕が周らないくらいの大きさ、もちろん重さも私よりはるかに上回るはず・・・(笑)

集合時間を伝えると、みなさん大きな返事と共に産直の中へ吸い込まれていきます。さまざまな新鮮野菜や加工品、惣菜や郷土菓子が並んであり、ベテラン主婦の目でじっくり一周し、そこから気になる品物のところに戻りさらに吟味します。なかでもひと際こころを奪われたのは、大きさや量そして値段もお得な土ネギです。産直の推し野菜は、入った瞬間目につく場所に置かれてあり、購買意欲をそそられます。ふむふむ、なるほど!

実際に手に取りたくなる作品って、

誰が作ってるのか知りたくならない?

珍しい野菜にはレシピを添えるなんてどう?

 

次の行先は、道の駅・高田松原。この道の駅には東日本大震災津波伝承館が併設されており、奇跡の一本松駅もあります。ここで楽しみのお昼ごはんで一息つき、お腹を満たしてお勉強開始です。ここでは、地元のお米や果物に加え、広田湾の海産物や地元の醤油を使った加工品、一本松にちなんだ工芸品も数多くあります。田の浜も漁師町ということもあり、海産物をどのような加工品になっているかじっくり手に取り見ています。

「オラんどーでも加工・販売できそうな商品はなんだべ?」
「いやいやおめさん、家で”新巻き鮭”や”塩蔵わかめ”。自慢の”手作り味噌”や”南蛮みそ”とか、いっぺー作ってんがすか!」
「したらサロンで研究した布ぞうり、バスボム(発泡性入浴剤)やレジンアクセサリーなんかもいいがな?」

みなさんの学ぶ意欲や好奇心・探求心には頭が上がりません。

そして、最後の目的地は足湯温泉です。長い道中と視察の疲れを癒しに行きます。大船渡湾を眺めながら足湯に浸かり、若いころの仕事の話や体調を崩して大変だったこと、今も上手に病気と付き合いながら暮らしていることを話していました。気兼ねなく付き合える仲間と足湯温泉でリラックスです。

ソフトクリームを食べつつ足湯温泉を堪能。「頭寒足熱」ならぬ「胃寒足熱」

 

さぁ、帰路です。「帰りはみんな静かに寝るだろう」などと予想していましたが、足湯で元気になったのか、今後の取り組みについて話が尽きません。

見慣れた風景になると「帰ってきたなぁ。やっぱり田の浜は、いいところだ」と聞こえてきます。互いの固い地元愛を確認したところでお別れです。お互いに「またねぇ」と声をかけ合ってバスから降りていきました。

 

今日は、みなさんが参加している「みんな農園」で挑戦したい珍しい野菜の発見や、朝市開催時の野菜の見せ方、思わず買ってしまう価格設定を熟考した様子。また、サロン活動では、作品を手に取って見てみたい、触った時の感触や興味をひくような形、販売商品のレベル(完成度)など、今後の作品作りに活かすことができそうです。

たくさん吸収してきたみなさんの姿に、運転手さんは「どこかに出かけることだけじゃなく、目的をしっかり決めて外出することって大事だねぇ」と話していました。ますます、「みんなの農園」「サロン活動」のボルテージが上がっていくことでしょう!

(芳賀)

 

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