『みんな農園~第19弾 味覚と賑わいの秋~』

この度、火山島フンガトンガ・フンガハアパイの噴火と、それに伴う地震や津波で被害にあわれた皆さまへ謹んでお見舞い申し上げます。そして、被災された方々が一日も早く元の生活に戻れることを、心よりお祈り申しあげます。

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岩手県大槌事務所では、2019年に発生した台風19号で被災を受けた山田町船越地区で住民さんと共にコミュニティ農園を開園し作業しています。

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今回のブログは秋に開催した2度の朝市の様子をお伝えします。

一度目の秋の朝市のメイン商品は、すっかり玉レタスだと信じ、とんでもなく大きくなってしまったフリルレタスです。

その大きさにみなさん驚いていたものの、みなさんの心配のタネは葉っぱの硬さ。よし、朝露に濡れた鮮度抜群のレタスをみなさんの目の前で収穫しちゃおう!

朝露のシャワーをみなさんに浴びせるほどに大げさな動きをして瑞々しさを前面にアピール!その甲斐あって「あ~~立派なレタスだ~ごど!」と歓声が沸き、これは完売の予感!

その他にも、ゴーヤや小松菜、キュウリなど6種類の野菜が色を添えます。

店頭からも夏野菜が少なくなってきた頃の朝市開催のおかげか、開園時間には大勢の方々が売り場に殺到しどんどん野菜がなくなり開園40分できれいに完売!

片付け作業をしていると「ありゃ?今日朝市だったがね?」と来園されたお父さん。完売したことを詫びると残念がる様子で「ここの野菜は、やぁこくて(柔らかくて)おいしいもんね~」と嬉しい一言。

雨にも負けず風にも負けず、夏の暑さにも負けない努力が報われた気がしました。

 

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そして秋の朝市2回目は、夏時期から葉っぱの成長に驚きと期待の声が多く寄せられていたサツマイモの登場です。みなさんが待ちに待ったさつまいもは収穫から3週間ほどじ~くり寝かせた為、ずっしりと重く糖分もたっぷり!持っているだけで手がベタベタになるほどなので甘いのは確実。

さらに土から半分以上の顔を出し、収穫されることを待っていたのではないかと思われる赤白のカブも柔らかく漬物にもおすすめです。そしてグリーンハートやまださんからは野菜の他に「朝市に出して」と、大きいピカピカのリンゴを用意してくれました。

今年最後の朝市の為大勢の方々が来園し準備隊の声もいつもより大きくなり、あちこちで「これなぁど料理すんだぁべ」という声が聞こえてきます。

今までの開催の中で1番の忙しさに「任せる!」とだけ伝え、梱包も値段設定もそれぞれ担当についたお母さん達に託します。てんやわんやの中でも、なんとか時間内に設営することができました。

早くからの来園を予想し、地域の棟梁やお父さん達が作成してくれた椅子をあらかじめ並べておいたところ、予想通りたくさんの方が、寒い中1時間以上も前から来園。お父さんたちの椅子も大活躍!待っている間ゆっくり腰を掛けてもらい住民間でのお話を十分楽しんでいただきました。

イスに行列を作るみなさん ところ狭しと並ぶカラフルな野菜たち

 

 

開店と同時に一斉に動き出し相変わらずの賑わいっぷりでしたが、この日も1時間もせずほぼ完売状態でした。

そして農園のリーダー母ちゃんは一生懸命売り子として動いていたので、自分用に買おうとしたお目当てのさつまいもは売り切れ御免。

がっくり肩を落としていましたが、最後の1袋を発見し安堵しながらも

スタッフ「毎回並ぶのが遅いんだよ~」

母ちゃん「んだぁたってセールスすったんだもの」

スタッフ「セールスじゃなくて、ほとんどおしゃべりだっけじゃん」

母ちゃん「…うん、そうだぁな」とツッコミ、笑顔で今季最後の朝市を閉めることができました。

今年は春から秋まで通年して野菜に囲まれ、みなさんと共に挑戦したことのない野菜や果物にチャレンジし、食べた方々から「甘くておいしかったよ」や男性の方からは「普段野菜食べないけど柔くてうんまがった」とうれしいお言葉をたくさんいただきます。

冬の間農園はお休み期間となりますが、その間に野菜や花の種類を決め苗に育てなければならない為やることたくさん!

来年は珍しい野菜を育てて地域のみなさんを驚かせたいなと企んでいる村上です。

(村上)

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