葛尾村全集落調査中間報告会レポート

3月9日に葛尾村全集落調査の中間報告会が行われました。

この調査は、一般社団法人葛力創造舎(以下、葛力創造舎と記載。)が中心になり、福島大学食農学類の協力を得て進んでいます。

11に分かれている行政区を地理的な条件、農業の性格から分類し、個別の聞き取りから、復興の実態を分析しています。村は、総世帯数215世帯(2023年1月現在)、現在40%の世帯の調査を終えたところです。

調査によると回答者の82.6%が高齢者、必然的に無職の割合が三分の一という結果です。二拠点居住が16.3%、単身世帯、二人暮らしの割合が63.9%と震災前の3倍になりました。農業は、販売農家、自給的農家を合わせておよそ7割です。

聞き取りから、村民の考える集落再生の6つの条件がでてきました。

 

①人口を増やす

②雇用環境を整備する

③高齢者も参画できる生業もしくは仕組みをつくる

④子育て環境を充実させる

⑤生涯を終えることができる環境を整備する

⑥移動の仕組みを考える

 

現在住んでいる多くの高齢者、そして新しく葛尾に住みたいと思う人たちが生きがいを持って、安心して住み続けられる環境作りが求められています。

この葛尾村の規模だからこそ、このような全世帯の調査が可能であり、丁寧な聞き取りによって、今後の村のありようが導き出されるのでしょう。そして、この調査で明らかとなる内容は、福島県内で行われている村の再生の指標になるのではないかと思います。

わたしたちも、村民が願っている村の再生に葛力創造舎と共に取り組みながら、村民の思いを形にできるような働きをしていきたいと考えています。

【担当 豊田】

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