秋のぽかぽか ー日常を離れると、新しい風が吹いてくるー

 秋風が吹き始めた、9月23日から25日の3日間、認定特定非営利活動法人FoE Japan(以下、FOEと表記)にて2011年から続けられている『福島ぽかぽかプロジェクト』、通称秋のぽかぽかに参加してきました。

 玄関に入ると目の前におもちゃやぬいぐるみ、絵本にあふれた部屋が視界に入ってきます。目を凝らすと子どもたちが、ぬいぐるみの中に埋もれ、部屋の中に溶け込んでいます。どんなに散らかしても叱られない空間は、まさに天国です。

 今回の目玉は、「ダチョウの卵で目玉焼きを作ってみる。」。まず、小学生高学年の2人が、ダチョウについて調べたことを発表、最後に重さ当てクイズを行いました。卵は、ワックスで磨いたようにピカピカに光り、かなりの重量感を感じます。「鶏の卵が60gだとすると・・・、うーん10倍、いや20倍・・わかんない。」考えれば考えるほど、わかりません。ついに、卵ははかりの上に載ります。みんなの目は、もうくぎ付けです。なんと重さは、1.5㎏、いったいどんな目玉焼きができるのでしょうか。そして、おいしいのでしょうか。

                  

 外はあいにくの雨、少し離れた温泉施設でプールに入り、思い切り体を動かしました。楽しい時間を過ごしているときの表情を見ていると、こちらも幸せな気持ちになります。暖かいものに包まれた時間です。

 夜は、一人一人が環境を守るために何ができるかを考えました。                                                    

        

 このキャンプは、震災後当たり前の生活ができなくなった苦しみや子供たちの健康に対する不安を抱えた家族が、日常の不安から少しでも解消され、心を休めるために行われています。震災から10年が経過した今でも、そのニーズはなくなることがありません。福島に生きる者にとって、震災復興は、まだ途上なのです。

                                              【豊田】

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