宮城で活動を続ける団体の近況です!
先日宮城県女川町・亘理町・丸森町で発災以降活動を続ける団体へ
近況についてお伺いしてきました。
①一般社団法人コミュニティスペースうみねこ(宮城県女川町)
ゆめハウスにて、八木さんがこの10年の活動を資料にまとめたものを一緒に見ながら、
活動にまつわるエピソードをお伺いしました。
活動に参加されている住民さんの中には、今でも震災で亡くなった家族のことを思い
黒い服を着て喪に服している方が居るとのことでした。
その方も、手仕事の場所に来るようになり少しずつ震災の話をすることで、
胸の内を話してくださるようになっているようです。
また、ちいきの駅『お買いもの処とまと』のオープンイベントはご近所の住民さんが集まり、
大変盛況のうちに終了したという嬉しい報告もありました。
②屋台プロジェクト(宮城県丸森町)
令和元年台風19号の被害以降、町内の全部の地域にラーメンを配布しながら、
住民さん一人一人の声を拾っている屋台プロジェクト。
団体代表の大槻さんはご家族の介護の負担が増加し、体重が10㎏程減ってしまったそうです。
現在でもボランティアのスタッフが活動を続けたいという思いがあり、
社会福祉協議会の協力を得ながら、今年も毎月第3日曜日に活動を計画しているそうです。
また、丸森町の地域の景観を守るためにも里山を整備する活動も再開したそうです。
宮城県森林振興課の方の協力を得ながら、竹林の活用を進めています。
竹チップへの加工に加え、メンマや竹チップスといった食品への加工も企て中!
今後の展開が楽しみです。
③一般社団法人WATALIS(宮城県亘理町)
東日本大震災をきっかけに、地域に伝わってきた着物を再利用する文化を
『FUGURO』として復活させた経緯をお伺いしました。
発災直後の支援物資を配ることに必死だった時期のこと、
これまでの慣れ親しんだコミュニティが突然無くなる体験の中で思ったことなど、
大変貴重なお話を聞かせていただきました。
洗練されたWATALISの商品からは想像できない、
さまざまな複雑に混じり合った思いが詰まった10年でした。
中町カフェーのような、地域の中の集う場所を今後も守っていくために、
これからの活動より地域に入っていく形で進めていきたいと
代表の引地さんが話してくれました。
今後もそれぞれの地域で活動されている団体を応援していきます。
【 記事:吉田 】