熊本地震から5年ー現地の様子②ー
熊本地震から5年経った現地の様子と現地で支える団体の活動状況のレポートです。
②益城町 ~みんなのボランティアステーション~
益城町は、平成28年4月14日午後9時26分と16日午前1時25分の二度にわたり、震度7の激しい地震に見舞われました。
あらためて、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、被災された多くの皆様に心よりお見舞い申し上げます。
発災以降の1年間には、震度6以上の余震が5回、震度1以上の全余震発生回数は4,200回を超えました。
避難者数は最大で1万6千人に及び、全半壊約6,200棟、一部損壊を含めますと住居が98%超えの被害を
被った地域です。
みんなのボランティアステーション(以下みんボラと表記します。)はくまもと友救の会の
呼びかけで地域住民が主体的に市民活動へ参加できるようにと支援団体の協働体として誕生しました。
みんボラの現在の活動の1つは
復興公営住宅内唯一の手芸サロン「コスモス会」が住民主体で活動を継続できるように
サポートをしています。
みんボラのスタッフさん自身も被災されておりますが、
避難所のころからボランティアとして活動していたので、
コスモス会の皆さんとは顔なじみの間柄。とても頼りになる存在です。
会の皆さんは「災害時の支援は本当にうれしかった。何かの形で恩返しをしたい」との思いがあり、
昨年の豪雨災害の被災地へコスモス会で作成したものを物資支援として送っているそうです。
③阿蘇市 ~NPO法人みるくらぶ~
熊本地震で崩落した阿蘇大橋に代わり、今年3月に「新阿蘇大橋」が開通しました。
これにより熊本市内からのアクセスが大幅に改善されました。
熊本市と阿蘇市の2拠点で相談支援をしているのがNPO法人みるくらぶ(以下みるくらぶと表記します。)です。
今回作業療法プログラムの一つを体験しました。
写真立てに支援で送られてきたベネチアングラスのかけらを飾っていきます。
主に子どもに向けたプログラムとして実施しているとのことでした。
自分で選んで、決断できるような機会は子どもたちの心の筋肉になります。
実際体験してみると、自己表現ができるのできっと大人にも効果がありますね!(^_-)-☆
次回の工作教室の告知です
大きな災害は人の無力さを感じる出来事ですが、
自分にできることがあるという体験は心の回復を促してくれると思います。
この場所がそんな場所になれるように願っています。
【 記事:吉田 】