台風19号の被災地でカレーライスのお振る舞いをしました。
岩手県山田町にある船越半島は、東日本大震災により津波と火災の甚大な被害にあった地域です。
とくにも船越半島の南側に位置する田の浜地区は東日本大震災の際にも陸の孤島となり、支援の手が遅れたエリアでした。
10月の台風19号で再び甚大な被害に見舞われましたが、幸いにも人的被害こそなかったものの、家屋の全壊及び大規模半壊が44戸。うち28世帯(31戸)が応急仮設住宅へ入居が決定しています。
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一見すると落ち着きを取り戻したようにも見えますが、実際は住宅の一階部分は使用できず食事や生活のすべてを家屋の2階で行っている方や、食事も惣菜やお弁当を購入し、コインランドリーや入浴施設へ通っている方も少なくありません。
当財団では、田の浜地区の方々に温かい食事でほっと一息つける時間を過ごしていただくために、田の浜地区・佐々木自治会長をはじめとする地域の人々と協働で11月9日にカレーライスのお振る舞いを行いました。
土砂の片付けの合間に訪れた方々は、ご近所さん同士でアツアツのカレーを頬張り、ご家族の近況や復旧にかかる町の方針など情報交換をしていました。
また、「仕事で留守の息子のお夕食にもできる。一食分とはいえ、とても助かるよ」と、不自由な生活の中で炊事が少しでも軽減できるとことに安堵する方もいらっしゃいました。
共生地域創造財団・大槌事務所では今後も応急仮設住宅入居後や仮設住宅退去時の際に聞き取りを行い、度重なる自然災害への不安が少しでも軽減されるよう、地域の方々のニーズに合わせたサポートを行っていきます。