生活クラブ福島視察訪問案内
避難解除解禁後に川内村に帰られた方々の生活や放射能のことなど、NPO昭和横丁の代表から伺いました。
郡山南仮設から川内村へは山道を通り結構な距離と時間でしたが、当事者の方々は、この同じ道を
何度も往復していることを考えると大変な苦労だと改めて思い知らされました。
除染後の廃棄物は、住民の目からは見えない山の中に仮置き場が設置され置かれている。
結構な数の廃棄物は、黒ではなくブルーの袋になっていて目を引きました。
里山の除染は居住地よりかなり遅れているため、虫の孵化率が低くなり、それを食べる鳥がいなくなり、
生態系も変化しているとのこと。またキノコや蜂蜜などの線量が高い数値を出しており、
故郷で安心して生活できる状況ではないことが伺えました。
この後、福島市まで移動し、花見山を守る会を訪問しました。
この時期はまだ桜の開花は無いが、生け花の材料として育てているロウバイや東海桜の
出荷が始まっていました。代表の高橋様より案内され、山を歩いてみました。
花見山を守る会は原発事故で避難している福島の方々が時々集まるサロンを中心に
桜の植樹やイベントを行い福島市の憩いの場所をボランティアで守っているNPOです。
その苦労も様々ではあるが、この活動を財団でもサポートして行きたい。
この後も福島市内で活動しているNPO法人シャロームを訪問しました。
もともと障がい者の居場所作りを行っていたが震災でヒマワリ栽培が地元で出来なくなった事で
種の栽培が全国に広がっている「ひまわりプロジェクト活動」を財団でもサポートしています。
今回の3ヶ所の訪問で活動継続のためには資金・人材という共通問題を抱えていることが分かりました。
今後の課題として財団がこれからの福島支援に、どう係わっていけるのか本気で思案しなければ
ならない時期に来ていると思いました。