おかあちゃんへXmasプレゼント

以前「Tさんの畑にお手伝いに行く」でご紹介したTさんのお話。

試行的居場所で行ったワカメの芯抜き作業にも参加したTさんです。
ワカメの芯抜き作業は今年分の原料が終了したため現在は行っていませんが、週に一度は事務所に通って来ます。夏には家庭菜園で採れたトマトや枝豆のお裾分けにあずかりましたよ。

奥様の入院生活は続いています。
Tさんは「何もする気になれない」とつぶやいていた時期もありましたが、週一回のデイサービス利用と共生財団の事務所に通ってワカメの芯抜き作業や一服時にスタッフと他愛無いおしゃべりをしたり過ごしていました。

それからディサービスの利用日が一日増えて週二回の利用になり、同じデイサービスを利用している人たちはたくさんの話題で楽しそうに話している。
自分も話の輪に入っておしゃべりを楽しみたいが、会話の中に行ったことがないお店の名前が出てくるとなかなか輪の中に入りにくい「ぜひそのお店に行ってみたい」

そんな言葉が切っ掛けになり外出支援へ。
最近、現役時代の同僚がデイサービスを利用するようになり、お互い昔話を懐かしんでいたが、近々どこかでご飯を食べようということになり、どこのお店がいいかと相談を持ち掛けられました。
何店か候補をあげ、ランチによさそうなお店が決まり、予行演習をしたいから付き合って欲しいということで後日お付き合いさせていただきました。もちろん、友人との食事会は上々。
70年間生きて来て初めて経験した「ファッションコーディネート」もありました。
この半年ぐらいで今まで手を出しにくかったことや、時には思ってもいなかったことも体験し少しだけ生活の幅の広がりが見えたような気がします。

コロナ禍で自粛したり外出が思うようにできない高齢者の方々へクリスマスの雰囲気を。少しは和んでもらえるようにと「マカロニで作るXmasリース」サロンを行っています。

サロン参加者さんの作品です。

Tさんも作ります。
元職人のTさんは作りはじめこそ「どうするかなー」と言ってましたが、小一時間ほどで2個作りました。
ひとつは自宅用で、もうひとつは入院中のおかあちゃんのXmasプレゼントにするそうです。
コロナ禍で面会規制があり会いに行くこともお母さんが欲しいものを直接届けることもできない状況です。

Tさんも作ってます!^^

会うことが出来なくても、せめて自分が作ったリースで和んでもらいたい。
そんな思いが込められたXmasリースです。

サロン参加者さんの作品です。

記事:大船渡事務所 佐々木

 

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