みんな農園~第28弾番外編 黄金の○○解禁!~

今回のブログは夏に向け活気づいてきた農園のお話は少し置いといて、いつも農園に来てくれる“お友達”の本業を紹介をしたいと思います。

だんだんと暑くなってきたこの時期。あちらこちらに威勢の良い声が聞こえて来た田の浜地区では、6月下旬から夏本番を迎える頃までウニ漁が解禁になり大変活気づきます。

農園にいつも遊びに来てくれるみなさんもまだまだ現役の漁師さん。遊びに来てくれる時はやさしい顔の父ちゃん母ちゃんですが、この時期になると気合が入る為か顔が引き締まり、凛々しい顔になります。

とくにも今年のウニは値段が良いためか、みなさん漁にも張り合いが出ます。

農園に来てもウニの話、布草履作りに来てもウニの話、いつでもウニの話になり「おめさんとこはなんぼ(いくら)獲ってきたの?」「おらんどごは腕がいいがら毎回大漁だぁ」と探り合いや自慢話が止まりません。それはウニ漁に出かけるお父さん達も同じ。お互い顔を見れば大きな声で「おめさんはどごら辺でやってだ」や「なぁに、そう言ってこの間もいっぺぇ獲ってきたっけがすか!」と情報戦が繰り広げられ、田の浜中に丸聞こえ。

ウニ漁は出荷するまでに大変手がかかり、殻から身を剥きワタと呼ばれる黒い内臓部分をきれいにとる作業を行います。そして漁協が指定する時間までに終わらせ出しなくてはなりません。そのためウニ漁解禁になると家族はもちろんの事、ご近所さんや知人友人など、たくさんの方々が各家々にお手伝いに行き、地域全体でウニ漁期間中を盛り上げます。

そんな猫の手も借りたいほどに忙しい中、写真を撮らせて!と邪魔するもんだから「ざぁ!こんな忙しい時に来て!」と言われてしまいました。しかし、そう言いつつやっぱりみなさん快く作業風景を撮らせてくれました。予想はしていましたが、「おらの顔を映していいよ」とアピールする方、写真映えするように調度よいタイミングでカメラにウニを向けてくれる方、アングルにこだわり「そこでストップ!動くなっ!」とモデルさんに指示する始末(笑) なかには夏休み期間中、叔父と一緒に船に乗り手伝っていると話す男子高校生の姿もありガッチリした大きな手に驚き、同時にその子の優しさとたくましさを感じました。

伺った先々でみなさんから「食べてみて」と獲れたてウニをごちそうになりました。どんな高級料理店でも決して食べられない、ついさっき海から揚がったばかりのウニの味は身震いするほど超絶品!新鮮なウニでしか味わえないウニの粒立ち、舌でとろける甘さ、口いっぱいに広がる潮の香り!もう堪りません!

とくにも山田産のウニは、山から湾内に流れるミネラル豊富な山水により味が濃厚!

殻を割ると黄金に輝くウニが!一つひとつ丁寧にワタを取り除きます

ワタを取り除いたらウニの粒を取り出します。ここまでの作業はすべて分担され流れ作業で行います

 

たくさんつまみ食いし「もう十分ごちそうになったよ」と言っているにも関わらず、まるで「わんこそば」のようにどんどん出される山盛りウニ。「こんなに食べたら事務所で待ってるみんなに怒られちゃう」と言うと「みんなさは黙ってろ!」だって(笑)

でも正直者の村上は帰社してすぐ報告し案の定うらやましがられましたが、しょうがないね。ごめんね…みんな(笑)

今年のウニ漁も残すところあと数回。普段、農園でお会いするみなさんの顔と本業にかける凛々しい顔の違いにギャップ萌えしつつ、とってもと~っても幸せな一日でした♡

10月以降から農園隊長・村上の愛してやまない「黒い宝石」アワビ漁」が始まります。そのころにも白飯持って見学に行こうかな~♪よろしくね、父ちゃん母ちゃん!

(むらかみ)

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