『みんな農園~第24弾 布草履・私たちの挑戦~』

岩手県大槌事務所では、2019年に発生した台風19号で被害を受けた山田町船越地区で住民さんと共にコミュニティ農園を開園しています。

前々回のブログで「大人サイズの草履に挑戦します!」と宣言させていただいておりました布草履ですが、この度新たな展開に進みました。

当初の予定では3月末までの開催でしたが、みなさんのやりたい意欲に押され無期限の開催となりました。そしてなんと会のネームまでつきそうなんです。今はまだ候補の段階ですが、その名も『荒神(あらがみ)の会』!!

夏になると町内外から訪れるたくさんの人で賑わいを見せ、エメラルドグリーンに輝く自慢の海水浴場「荒神海水浴場」。海水浴場の目の前には「荒神社(田の浜大明神)」が見守るその名が候補にあがり、以前にも増して活気づいています。もちろんすべてみなさん主導で話し合い決定しました。

そしてもうひとつ。ご自宅でも毎日練習していた布草履作りに飽きないですか?の問いにも「全然飽きない。楽しいし、毎週みんなで集まってバカ騒ぎすんのが一番おもっせぇのよ」と、集会施設への急な坂道を一生懸命登ってきてくれるみなさん。講師がいない中の未知なるサイズの布草履作りに、血圧が上がるのでは?と心配になるくらいのおしゃべりに夢中。しまいには裁縫などに使用する道具の話から買い物に行きたい場所の話になり、先月は一回布草履はお休みにし、みんなでショッピングに出かけることに。

毎週心の底からわき上がる楽しさを全力で伝えてくれているみなさん。そんな様子を見てきたスタッフからある提案をすることに。

『布草履を商品化にチャレンジしてみませんか?』

この問いかけに珍しく弱気な意見が多かったのですが、次第に「そうだよね、楽しいことに対価があれば尚うれしいよね」という声も。

するとみなさん「まぁず、本気で完璧な草履を一足作ってみるすか!」と、すっかりやる気全開本気モード(笑)

見栄えを良くするために生地の寸法や編み込むまでの工程等を丁寧に話し合い、実践してみては「ここがうまぐながった(ダメだった)」「このやり方だとやりぐるすっけぇ(やりにくい)」など、何度も実践と会議を重ね、ついに先月最終日!想像よりもはるかにレベルの高いおしゃれでかわいらしい布草履が完成しました。

一足だけでは飽き足らず三足作られた方や、なかには旦那さんまで巻き込み布草履に没頭した話などいつにも増して笑い声が大きかった報告会となりました。

そしてみなさんが本気になって作った布草履をどのようにアピールするか大事に丁寧に検討していきます。

 

~目を合わせて「また来週ねぇ」と手を振ること帰り際のあいさつ。なんの変哲もないこのやりとりが、みなさんにとってはとても心地良いうれしい瞬間なのだそうです。~

《村上》

 

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