スーパーバイザーの日報から

当財団の3事業所の支援員全員にアドバイスをしている、

スーパーバイザーの日報内の<所感>をいくつかご紹介します。

<所感>

・次年度の事業方針から職務分掌、支援活動指針までを周知するための資料を整理している。職員がそれぞれの役割を担うにあたって、何を考え、どのような目的で財団の事業が行われているか伝えるものが必要と感じる。各事業所が行っている事業は、パーソナルサポートです。財団のパーソナルサポートには作法がります。それが、的確に伝わるしくみがあったとは言えない結果として、疲弊があるのではないか。

 

財団のドメインは「from-east」、これはご存知の通り東から学ぶ、被災者に学ぶという意味です。私たちには、活動を行うために「学ぶ」姿勢が要求されます。自分に足りないものがあると思うのなら、補うための学びが必要だと思う。

 

しなければならないこと、一人でも多くの「小さくされた人」に出会うこと、そのために訪問相談支援を行ってきた。支援する側の生活経験や価値観は、相談対応の妨げになることの方が多い。財団が考える「優しさ」は、情けや憐れみではないということを全体で理解したいところである。

「誰のために」が「自分のために」になっていないか、自らも問い続けていかなければならないと思う今日。

<所感>

・スタッフケース相談の大船渡案件は、過去に自立相談支援が関わっていたケース。財団は、被災者支援の一環で、生活相談と見守りが必要な世帯として伴走していた。自立相談支援は、地域資源として重要な立ち位置にある。「ことわらない相談支援」、「第2第3の危機の想定」、「伴走支援」の3点について、より協働を深めきちんと役割分担を計り支援に臨みたい。

 

・スタッフケース相談の石巻案件は、臨場観察と判断では、いくつかのリスクが想定された。最初の一歩が遅れないような対応と責任をシェアする(関係機関と)対応を行った。結果はどうあれ、最悪の事態を想定して対応する習慣を身につけることが、「いのち」を守る対人援助につながっていく。このような経験を積んでいくことがスタッフの熟達につながっていくと思う。

毎日日報でも職員全員を励ましてくれています。

ありがとうございます。

背中で語るスーパーバイザーです。

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