- 2026.05.22
- 輪島・七浦に「皆の宿」が生まれるまで
災害支援
── 被災地から復興へ、地域の方が歩んだ2年間 ──
2024年元日、能登半島を襲った大地震。さらに同年秋の豪雨が追い打ちをかけ、輪島市門前町・七浦地区は大きな被害を受けました。
私たちが支援物資を届けるために七浦に通い続ける中で、少しずつ住民の方々と言葉を交わすようになりました。そこで聞こえてきたのは、嘆きだけではありませんでした。
☆彡「こんな地域にしたい」という声から始まった

物資を届けるたびに、住民のみなさんが話してくださるのは、この土地への深い愛着でした。
「海がきれいで、夕陽が美しくて、ここにしかない景色がある」
「若い人にも七浦のことを知ってほしい」
「復興するなら、前と同じじゃなく、もっといい形で」
そうした声を聞くうちに、支援する側である私たちも、ただ物を届けるだけではなく、住民の方々が描く未来に向けて一緒に動けないかと考えるようになりました。
そして、地域の有志と金沢のオーベルジュ会議の方が集まり、任意団体「七浦再生会議」が立ち上がりました。被災した地域をどう再生するか、住民自らが議論し、計画を描いていく場です。

☆彡復興計画のひとつひとつを、着実に
七浦再生会議はやがて『一般社団法人 志津良の荘』として法人化し、具体的な復興計画を進めていきました。
そして2025年、復興計画の「2つ目の柱」として掲げていた宿泊施設の構想が、ついに形になりました。
「皆の宿」のプレオープンです。

昭和の民宿を丁寧にリノベーションした「皆の宿」は、建具も畳もテーブルも、地域の人たちが持ち寄り、支えてくれた多くの人々の思いが詰まった場所です。和室4室・洋室1室を備え、一棟まるごと貸し切ることも可能。自由に使える厨房や食堂もあり、家族旅行から研究室・サークルの合宿まで、幅広く利用できます。窓からは日本海を望み、近くの皆月ビーチに沈む夕陽は格別です。
朝日新聞(2026年5月8日付)にも「輪島の被災家屋『皆の宿』へ ── 解体寸前、住民ら『半壊』から再生」として取り上げられ、支援者も帰郷者も集う場所として注目されています。
さらに、地域の情報を発信するコミュニティラジオ「まちのラジオ」も門前町に広がりを見せており(北陸中日新聞 2026年5月22日付)、七浦・門前エリアの復興の動きは着実に広がっています。
☆彡これからが本番。地域の夢を、一緒に

「皆の宿」は、ゴールではなくスタートです。
宿が人を呼び、人が地域と交わり、新しいつながりが生まれる。それが地域の賑わいへとつながっていく――そんな循環を、住民のみなさんと一緒につくっていきたいと思っています。
七浦を愛する人が増えれば増えるほど、この地域の未来は豊かになります。移住・定住に興味がある方、ボランティアとして関わりたい方、ただ一度泊まってみたい方、どんな形の参加も大歓迎です。
皆の宿は、文字通り「みんなの宿」です。
ぜひ一度、七浦を訪れてみてください。
皆の宿 公式サイト: https://minanoyado.com
インスタグラム(志津良の荘): @shitsuranosho
住所: 〒927-2271 石川県輪島市門前町皆月ソ-151
TEL: 0768-23-2199

共生地域創造財団は、能登半島地震の被災地域における復興支援活動を継続しています。
【 記事:吉田 】