- 2026.07.07
- 梅、収穫される。
災害支援
── 地域のみなさんと、梅仕事の3日間 ──
当目漬物プロジェクトも、いよいよ本番を迎えました。
これまでは、長らく眠っていた漬物加工場を下見し、みんなで大掃除をして迎え入れる準備を整えてきました。[はじまりの場所へ/漬物加工場がよみがえった!]
そして今回、加工場に迎える最初の主役――梅(うめ)と紫蘇(しそ)――を、地域のみなさんとボランティアのみなさんと一緒に、準備する3日間を過ごしました。
*青々と実った梅の木。まだ枝も葉も元気いっぱいです*

☆彡 1日目:地域にある、梅を収穫する
朝、集落の集会所に集まったのは、地元のみなさんと、県内外から駆けつけてくれたボランティアさん。まずは今日の流れを聞き、注意事項を確認してから、いよいよ現場へ向かいます。
*地域の方が手つくりの収穫かごを作っていてくれました。*

梅の木は、思っていたよりずっと多く、そしてずっと高いところに実をつけていました。脚立に登って手を伸ばす人、下で受け止める人、地面に落ちた実を拾い集める人――役割は自然と分かれていきます。
*脚立の上と下、それぞれの持ち場で作業が進んでいきます*

慣れた地元の方の身のこなしを見て、ボランティアさんたちも少しずつコツをつかんでいく様子が印象的でした。子どもたちも下草の中から実を拾い集め、小さな戦力として頑張ってくれました。
木によって、実の熟れ具合も色づきもさまざま。青いものもあれば、ほんのり赤みがさしたものもあり、選びながらの収穫です。
*トラックの荷台へ。地道な作業がずっと続きます*

暑さと戦いながらの収穫作業でしたが、休憩のたびに交わされる「今年は実が多いね」「今日はそれほど暑くなくてよかった」といった何気ない会話が、この土地に流れてきた時間の長さを感じさせてくれました。
☆彡 2日目:ヘタとりと選別――ブルーシートを囲んで
収穫した梅は、梅野木からブルーシートの上へ。まずはヘタ(枝の付け根)を一つひとつ取り除き、傷んだ実や虫食いの実を選り分けていく地道な作業です。
*ブルーシートいっぱいに広がる梅。ここから一つひとつ手作業で選別していきます*

黙々と手を動かす人もいれば、おしゃべりをしながら作業する人も。単純作業だからこそ、隣り合った人との距離がぐっと縮まる時間でもありました。「今日はじめましてなのに、もう長年の家族みたいですね」という声も聞こえてきました。
*色づき始めた実。追熟が進むとほんのり甘い香りが漂います*

選別を終えた梅は箱に詰められ、次の工程へ。箱いっぱいの梅を抱える笑顔からは、達成感がにじみ出ていました。
*一箱ずつ丁寧に詰めていきます。この笑顔が2日目の何よりの成果です*

☆彡 3日目:紫蘇の葉を洗い、塩でもむ
3日目は、梅干し・梅漬けに欠かせないもう一つの主役、紫蘇の登場です。畑から摘んできた紫蘇の葉を大きなたらいに移し、水でしっかりと洗い流していきます。
大きなたらいを囲んで葉を洗う様子は、まさに「みんなでやる」仕事の風景そのもの。泥や虫を落としながら、葉を優しく、けれど丁寧に扱う手つきに、それぞれの経験がにじみます。
洗い終えた葉は、塩をふってきれいな色が出るまでもみ込みます。紫蘇独特の香りが辺り一面に広がり、「あ、紫蘇の匂いだ」とあちこちから声が上がりました。あくを抜くこの工程を経て、紫蘇はようやく梅干しに使えるようになります。
☆彡 集会所での時間も、大切な現場
作業の合間には、集会所での話し合いや準備の時間もありました。地域の歴史や、これからのプロジェクトについて語ってくださる地元のみなさんの話に、みんなで耳を傾ける場面も。
*作業の合間、地域の方から棚田や集落の歴史についてお話を伺いました*

箱を組み立てたり、荷造りの準備をしたり――地味に見えて欠かせない作業も、経験豊富な地元のみなさんが手際よく進めてくれました。
☆彡 3日間を終えて
炎天下での収穫、単調に見えて実は奥深いヘタとりと選別、そして紫蘇の下ごしらえ。一つひとつの工程を、地域のみなさんとボランティアさんが力を合わせてやり遂げた3日間でした。
「自分の手で収穫した梅が、加工場で梅干しになって、誰かの食卓に届く」――そんな想像をしながら作業をしていると、単なる農作業以上の意味が、この時間には宿っているように感じます。
よみがえったばかりの加工場に、ようやく仕込みの材料が揃いました。次回は、加工場での梅干しの様子をお届けします。どうぞお楽しみに!
【 記事:吉田 】