熊本地震から5年ー現地の様子③ー

熊本地震から5年経った現地の様子と現地で支える団体の活動状況のレポートです。

 

④熊本市 ~NPO法人でんでん虫の会

訪問時はNPO法人でんでん虫の会(以下でんでん虫の会)の理事の方が急逝し

あわただしい中の訪問となりましたが、

その亡くなられた理事が生前に次の理事として推薦されていた方は、もとはでんでんむしの会の

相談者でしたが、現在は自立し仕事にも就き安定した生活を取り戻した方です。

元大工さんで、現在は相談者のちょっとした住まいの困りごとも解消してくれる

とても頼りになる理事さんだそうです。

思いを語ってくださる新任理事

今回の助成期間中に学んだことは、有償ボランティアの専門的な支援の有効性ということです。

相談者さんの話を聞き早い段階で専門機関へつなぐことで、

生活の早期安定が実現したと話していました。

現在は有償ボランティアの費用も含め活動資金確保を計画的に実行していきたいとのことです。

毎週1回よか隊ネットの協力を得ながら広報活動にも力を入れて、団体の活動内容資料を作成するなど

広く多くの方々にでんでん虫の会の活動を知っていただく機会を増やしていくそうです。

 

⑤上益城郡甲佐町 ~熊本県シェアリングネイチャー協会

避難所のころからお世話になっている90代の自治会長さんの住む復興団地で、

お茶の時間「こびる」を今回初めて開催したとのことです。

雨上がりの蒸し暑い夏らしい青空の下で、笑い声に誘われて団地の方々が集まってきました。

時間がゆっくり流れます

今後の活動は借りていた事務所は引き払い

移動式の屋台を利用しお茶の時間を続けていく予定とのことです。

組立式のコーヒーカウンター(手作り!)

地震や豪雨災害という自然災害に見舞われましたが、

その自然と共に、また生きていくことを心から楽しめるようにという

願いがこもったお茶の時間でした。

ごちそうさまでした。

 

公益財団法人共生地域創造財団はこれからも全国各地で起こる災害の被災地で、

地域に根差し活動する団体が継続して災害支援を行いながら

被災を乗り越え新しい共生社会をつくる活動を応援していきます。

みなさまからお寄せいただきましたご寄付は被災地域で地域づくりや伴走型支援活動を

継続している団体へ助成というかたちでお届けし続けていく所存です。

共生財団の中間支援事業はみなさまからのご寄付により成り立っています。

ご寄付の程よろしくお願いいたします

【 記事:吉田 】

更新情報を受ける

Pocket