第15回伴走型支援士2級認定講座を受講しました。

11月30日(金)から2泊3日を掛けて宮城県石巻市にて「第15回伴走型支援士2級認定講座を受講しました。
この4月から共生地域創造財団で支援活動に携わってきましたが、自分も認定講座を受講する時期になったんだなあという思いで臨みました。

先ず
厚生労働省自立支援企画調整官の鏑木奈津子氏による記念講演『今なぜ「地域共生社会」か』
次は
ホームレス支援全国ネットワーク理事長・奥田知志氏による「伴走型支援の基本理念」の講義
そして
石巻市において困窮者支援活動を行っている団体の皆さんによるシンポジウム「生活困窮者自立支援法から考える災害支援と自立支援」

と続き、第一日目からとても内容の濃い講座となりました。

シンポジウムの登壇者の方々

そして次のようなことを学びました。

  • 今なぜ「地域共生社会」か
  • 「地域共生社会」の取り組みの柱となる生活困窮者自立支援制度について
  • 「伴走型支援」とは問題解決のみに視点をおくのではなく、つながり続けることに視点をおくこととしていること。
  • 高齢化、高齢夫婦のみ世帯・独居世帯が増加するなど家族環境が変化し、従来の家族機能が衰退し、地域社会でそれに代わる機能を果たす必要性が増していること。
  • 家族(家庭)における五つの機能
  • 伴走型支援の10の基本理念
  • 被災者支援・自立支援を行っていくに当たり、地域にある組織・団体が協働して取り組む必要があること。
  • 相談対応は、「目の前の問題のみを見るのではなく、相談者のことをよく理解しようとする姿勢が大切であること」
  • 「相談者個人ではなく、ご家族を含めて捉えることが大切であること」
  • 「相談者とは、問題解決後もつながり続けることが最も大切であること」
  • 「協働して問題解決にあたることができる仲間づくりが大切であること」

 

ホームレス支援全国ネットワークの理事長(当財団の理事長でもあります)

困窮者が抱える困窮要因は複合化しており(失業や生活苦、人間関係、学業、精神面の課題など)様々な要素が絡んでいる。複合化した課題を包括的に受け付け、必要な支援をコーディネートしていく総合的な仕組みが必要とされる。
今日の生活困窮者は、「経済的困窮」と共に「社会的孤立」状態にあり両者は相互に絡み合っている。一方で、社会的孤立がさらなる経済的困窮を生むということも起こりうるし経済的困窮が孤立を生み、孤立の中で一層深刻な経済的困窮状態へ陥る。
問題の複合化は、「問題有りの状態」と「問題無しの状態」が明確に区分できないことが多い現状である。不安定社会は、一旦問題が解決してもその後同様の、あるいは別の問題を新たに抱えることも想定さる。社会全体が不安定化している中で重要なのは「いつでも相談できる関係の構築」であること。

などを学びました。この学びを携えてさらなる支援活動を。気づくことの大切さも忘れずに!
しかしながら、伴走型支援のレポート提出もあり今は頭の中がパンパンです(笑)こうやって自分の中に「伴走型支援」を根付かせていきたいですね!
せっかくなので今回学んだ伴走型支援の10の基本理念をご紹介します。

===伴走型支援の10の基本理念===

第一の理念 「人(であること)を大切にする支援―弱さを前提とする社会」
第二の理念 「困窮を社会化して捉える支援ー自己責任が取れる社会」
第三の理念 「人まるごとの包括型支援ー断らない支援・出向く支援」
第四の理念 「二つの困窮概念を持つ支援ー『経済的困窮と』と『社会的孤立』とそのスパイラル」
第五の理念 「二つの対象を持つ支援ー「対個人」と「対社会」」
第六の理念 「存在の支援―問題解決では終わらない。伴走は手段ではない」
第七の理念 「当事者主体の尊重と出会いの支援」
第八の理念 「相互性の支援ー自尊感情と自己有用感」
第九の理念 「物語る支援―人は『誰のために』生きるのか」
第十の理念 「終わりなき支援-「支援」から「お互い様」へ。日常の構築と助けてと言える社会」

第16回伴走型支援士2級講座は大阪市で開催されます。
詳しくはこちらからどうぞ。

【お問い合わせ先】
NPO法人ホームレス支援全国ネットワーク事務局
postmaster@homeless-net.org

大船渡事務所 むらカズ